少し前に読んだ本「闇に香る嘘」下村 淳史
全盲の主人公から見た「兄の違和感」がテーマ。
中国残留孤児として離れていた兄が帰国した。
しかし自分は全盲になってしまい、その顔を見ることができない。
中国に長くいたためなのか、中国を強く擁護するような兄に
「兄は中国人で、日本人の兄になりすまして日本にやってきたのではないか」
などといろいろ推測するが、目が見えないためヒントが限られてしまい
真相になかなかたどり着けない。
これは面白かった。江戸川乱歩賞受賞作。
まさに「文章」でしか表現できない作品だと思う。
全盲の主人公と同じく、読者は主人公の視点(あえて)から物語を「想像」するしかない。
周りで起こることも、反応を「感じる」ことも、音を聞いて推測されることも。
これこそ映像ではできない面白さがある。
同じ理由で「本でしか楽しめない作品」というのはいくつもあるのでまた紹介したいと思う。
見事なラスト。
すべてがつながる。
ミステリーだけではないのでミステリーが苦手でも読めると思います。
全盲の主人公から見た「兄の違和感」がテーマ。
中国残留孤児として離れていた兄が帰国した。
しかし自分は全盲になってしまい、その顔を見ることができない。
中国に長くいたためなのか、中国を強く擁護するような兄に
「兄は中国人で、日本人の兄になりすまして日本にやってきたのではないか」
などといろいろ推測するが、目が見えないためヒントが限られてしまい
真相になかなかたどり着けない。
これは面白かった。江戸川乱歩賞受賞作。
まさに「文章」でしか表現できない作品だと思う。
全盲の主人公と同じく、読者は主人公の視点(あえて)から物語を「想像」するしかない。
周りで起こることも、反応を「感じる」ことも、音を聞いて推測されることも。
これこそ映像ではできない面白さがある。
同じ理由で「本でしか楽しめない作品」というのはいくつもあるのでまた紹介したいと思う。
見事なラスト。
すべてがつながる。
ミステリーだけではないのでミステリーが苦手でも読めると思います。