独自独尊読書日記

「あらすじ」は読んで自分が、こうだろうと思ったものを書いています。 他のサイトからの引用はなるべくしないようにしています。 主観を大切にした、独自、独尊のブログにしたいと思います。

罪火 (角川文庫)
大門 剛明
KADOKAWA / 角川書店
2012-10-01



いやー
なんかつまんなかったー。


心理描写も薄っぺらいから
犯罪被害者も加害者も気持ちが全然伝わらない。
結局そこを物語のメインテーマにしているのに


トリックを暴いて真犯人を・・・ってシーン。
トリックも伏線も中学生が考え付いたような。って
まぁ日記書いたのは中学生だけど。(ちょっとネタバレ)


とりあえず、つまらなかったです。

犯罪者 上 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2017-01-25


犯罪者 下 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA
2017-01-25

犯罪者【上下 合本版】 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA / 角川書店
2017-01-25





犯罪者 太田愛

気になってずっと本棚に買い置きしたまま
時間がなくて読めていなかった。
ようやく読むことができた。


無差別殺人かと思われた殺人事件
生き残った一人が自分が狙われたのは
たまたま、ではなかったことに気づいて物語は始まる。


最初気になったのが
「フレームレス」というあだ名。
フチなし眼鏡の男のことだと思うけれど
フレームレス、というままその後名前が出てくるまでその名前で呼ばれる。

私はどうも縁なし眼鏡、という言い方になじみがあって
フレームレスという言い方を初めて聞いたので違和感があった。

そしてバイザー。

フルフェイスヘルメットのバイザーと出てくる。
フルフェイスのバイザー?と思ったら読んでみるとどうもシールドのこと。
バイザーという人もいるかもしれないがシールドとバイザーは別物で
顔を見るために割る、ということはやはりシールドのことだろう。
気になった理由。

バイザーはオロナミンCのビンで粉々に割れることを知っていた、という記述。

いや、割れないって。

バイザー(シールド)が粉々に割れることはないし
まして格闘技をやっているわけでもない青年が
拾ったオロナミンCの瓶で殴ったくらいで粉々になってたら命助かりませんよ。

あと、休みの日まで仕事に没頭している土方の青年が
女の子の化粧品を見てナーズのディープロイヤルブルーのアイペンシルだ、なんて
一瞬でわかりますかね?
いや、百歩譲ってナーズというブランドを知ってたとして色味までわかるんですかね。
アイペンシルってペンシルアイライナーのことだと思うんですが
男の人がペンシルライナーを見てすぐアイペンシル、なんてわかるかも怪しい。

駅周辺でマカロンを何種類も売っている店は~~しかない。

これも休みなしで土方やってる青年(17歳からずっと)が知ってることですかね。
スイーツ食べ歩きやってる女子じゃないんだから。



というツッコミどころ満載で最初はぜんぜん入り込めなかったんですけど

突然おもしろくなります。
作者が入れ変わったのかと思いました。

そこからはずっと最後までのめりこんで読みました。


はっきり言えばかなり面白かったです。


ただやっぱり表現があちこち気になった。
「両手利き」って「両利き」っていいませんか。
初めて両手利きって聞きました。

こういう「言い方」ってなんか気になるんですよね。
最後までバイザー、アイペンシル、マカロン、両手利き、フレームレス。
この辺にイライラしてました。


でもおもしろいですよ!



犯罪者【上下 合本版】 (角川文庫)
太田 愛
KADOKAWA / 角川書店
2017-01-25





千里眼シリーズらしい。

人気のシリーズらしいが初めて読んだ。



おもしろい!


アクション映画のような展開でどんどん読み進められる。
人物も魅力的だった。


自衛隊出身のカウンセラーが大活躍する


というだけで、すでに面白そうな話。
かなり改稿してあるらしく
過去の作品から時代背景などを考慮して人物のキャラも少し変えてあるそう。
今回読んだのはシリーズを新しく出版しなおした完全版のクラシックシリーズ。
もともとの方は読んでいないけれどこちらの方が
より現実味を持たせるために徹底リサーチしているようなので
両方読んでいたとしても私の好みなのはこっちじゃないかなと。


自衛隊とか航空機とか爆薬とか拳銃とか
なんかいろいろかっこいい要素たっぷりで
おすすめしたい一冊。

ヒロイン大活躍でスカッとする話でした。

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